外国人労働者の採用ポイント2

外国人労働ビザ

【外国人=コストの安い労働力】が全てではない

外国人を採用する理由の一つとして、安い賃金(コスト)で採用できると言う声を聞くことがあります。しかしながら、このような考えは間違えと考えておくことが必要です。(正式には間違えか正解かは人それぞれの金銭感覚による)

外国人労働者にも労働法令の適用はあります。技能実習生にも最低賃金の適用がなされます。技能実習については、技能実習法において、あくまで『実習』であること、そのため、技能実習制度を労働力の需給の調整の手段として行われてはならないとされています(技能実習法3条2項)。

しかし、技能実習だからと言う理由で適切な給料が支払われないと言うことは、技能実習生の人権侵害になるため許されることはありません。そのため、下記のようなことは法律違反になります。

  1. 時給600円で外国人労働者する。
  2. 社会保険に入らせない
  3. 有給休暇を与えない

日本の現状

入管法改正の際に報道されたように、違法な労働条件で雇用して働かせている企業があることは事実です。現にこれまでは、外国人労働者という扱いではなく、留学生のアルバイトや、技能実習生という形で日本の労働力不足の解決に当てていたということも言われております。しかし、それは外国人労働者が声をげていない、声をあげたくてもあげられない(自国には雇用が少ないため)ということに起因して表面化していないだけであり、決して正当化されたものではありません。実際に悪質な企業と判断されると、刑事処分を受ける可能性があります。

日本人と同じマネジメントではうまくいかないことを念頭においておく

外国人を採用する前に抑えて置かなければならないポイントは、日本人と外国人では、文化や教育、常識の違いにより、『働く』と言うことに対する意識や物事に対する価値観がまったく異なるということです。当然のことのように思われますが、実際に外国人労働者を初めて採用した企業は、今まで当たり前のこととして特に意識や配慮をしてこなかったことに対しても意識せざるを得ない状態になります。下記に簡単な例をあげてご説明いたします。

  1. 中国では日本の年末年始の期間に仕事を休むというのは当たり前のことではありません。中国人にとって旧正月に当たる2月の時期に休むということが、むしろ当たり前とされております。この労働文化を知らなければ、中国人の労働者が2月に『自国に帰省します』といって一斉に長期休暇を申請したりすることを、『この時期に休みを取るなんて企業のことを考えていない』などとして、トラブルに発展することがあります。
  2. 中国人にとって、数年の間に何度も転職を繰り返すというのは、日本人に比べて抵抗感がありません。むしろ自身のキャリア形成にとって必要で望ましいことと考えられております。これもいくら終身雇用が崩壊しつつあるという状況でも、日本人の意識とはまったく異なります。

上記の理由は一部ですが、外国人を受け入れるに当たっては、採用する経営者が文化の違いを理解し、適宜対応していく必要があるということを念頭に置いて置かなければなりません。できれば、実際に採用を考えている国を訪れて街の様子や生活環境について経験する方が効果的であります。

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