インドネシアの労働文化

世界の国々の文化

インドネシアってどんな国?

インドネシア共和国は赤道直下の1万3,000もの島々からなる国であります国土の総面積は約192万平方キロメートルとなっており、日本の約5倍ほどです。人口は2億5,500万人と日本の約2倍ほどになります。そして、このインドネシアの人口数は世界第4位となっております。以外にもインドネシアは人口数で、世界の中でも4番目に多い国となっております。首都ジャカルタの人口は全体の4%に当たる約1,018万人で、ジャカルタの位置するジャワ島に人口の約6割が集中している。2000年以降において、インドネシアは主要な新興国のなかで唯一、経済成長率がマイナスになったことがない国で、政情も比較的安定しています。平均年齢29歳と若い人が多い国です。

民族国家の詳細

公用語はインドネシア後ですが、英語も通じるところが多くあります。民族は大半がジャワ人、スンダ人、マドゥラ人、バタック人などのマレー系で、構成されており、その他の中国系などの民族も含めると、約300の民族で構成される多民族国家です。宗教(信仰)の面では、国民の約9割がイスラム教徒であります。キリスト教や仏教、ヒンズー教なども国家公認宗教に指定されています。

インドネシアの生活文化

インドネシアは新興国に属し、所得層が中間の位置にいる人や富裕層は増加傾向にあります。発展途上国というイメージを持ちながら、首都ジャカルタを訪れると、都市化の発展度に驚くかもしれません。しかし、ジャカルタのような都市部と地方での経済格差はとても大きいです。また富裕層、中間所得層、低所得層の生活レベルの差がはっきりしているという特徴もあります。

具体的な生活

まず家電に注目すると、「カラーテレビ」は74.3%と多くの人が保有していますが、「掃除機」の保有率は7.5%と少なめです。また、下表にはありませんが「電子レンジ」の保有率も3.3%(2014年時点、経済産業省)と低く、その背景には価格の高さ以外にも、電圧が不安定であるといった現地ならではの事情もあるようです。

ITリテラシー

  1. 自動車の保有率が32.7%に対し、バイクの保有率は99.4%とほぼすべての人が保有しております。
  2. デジタルデバイスでは、スマートフォンの保有率は87.5%と高い。
  3. Gojek(バイクタクシー予約システム)のようなスマホを使ったライドシェアサービスが日本より進んでいたり、SNSが活発に利用されていたりと、ITリテラシーは高め。
  4. インドネシアは最先端な面と発展途上の面が混在している。

インドネシア人の性格的な特徴

インドネシア人は基本的におおらかで楽天的、明るくフレンドリーな性格で、家族や友人を大事にする人が多いようです。特に、家族や親戚が集まって行うイベントを非常に重要視します。また、家族や友人にだけでなく老人や子供に対しても優しく接する人が多いのも特徴です。

シャイな性格の人が多いとされる男性は、女性に対しても非常に紳士的で優しく接しますが、結婚をすると亭主関白になる人が多く、妻に家事も育児もやってもらおうとする傾向が強いようです。女性は色白であることが美人の条件と考えられており、化粧は丁寧にする傾向がみられます。ファッション意識は高く、ヒジャブ(頭や身体を覆う布)を活かしたファッションを楽しむ若い女性も増えています。

結婚を前提として交際をするため、恋愛に対してはとても慎重であることも特徴と言えます。なお、イスラム教では一夫多妻制が認められてはいますが、実際には近年減少傾向にあります。

日本人との大きな違い・注意すべき点

インドネシア最大の宗教であるイスラム教では、左手は「不浄の手」とされています。そのため、握手するときや物の受け渡し、お金の支払い、食事などは右手を使わなければなりません。左手を使った場合は非常に失礼であるとみなされてしまいます。またイスラム教で頭は「神聖な場所」とされているため、子どもの頭をなでるといった他人の頭に触れる行動もタブーとされています。そのほか、日本では疲れた時や腰が痛いときなどに腰に手を当てながら話すことがありますが、インドネシアでは「怒っている」「威張っている」という印象を与えてしまいます。このように日本では一般的で何の問題もないような行動でも、インドネシアでは相手を不快に感じさせてしまうことがあるので注意しておくべきでしょう。

また多くのインドネシア人がイスラム教徒であることにも注意が必要です。イスラム教では1日5回のお祈りが義務付けられており、何よりも優先されるので、仕事中であってもお祈りができるように配慮しましょう。宗教行事の1つであるラマダン(日の出から日没までの間断食すること)の期間は、空腹のため集中力が低下し、作業効率が上がらないこともあるようです。

このように宗教活動による仕事への影響は否定できませんが、宗教観の違いをきちんと理解し尊重することがインドネシア人と円滑に仕事を進めていくために重要です。ほかにもインドネシア人は奥ゆかしい面があり、人前で思っていることをはっきりと口にしない、また物事を明確に「できない」と断ることは恥かしいことという考えがあるため、「できる」と言っていた仕事が、実際には納期に遅れてしまう、こちらが期待していたレベルに到達しない、ということもあるようです。そのため、細かな進捗確認が必要でしょう。

ただインドネシアのエリート層にはITやネットを自在に操る優秀な人材も数多く存在します。そのような人たちはビジネスに長けていて、日本企業にシビアな要求をすることもあるでしょう。

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